2019年5月1日、平成から令和という新しい時代が始まりました。~春の訪れを告げ見事に咲き誇る梅のように一人ひとりが明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができるという願いとともに~ 私はそんな新しい時代の幕開けに胸を膨らませ、2020年理事長の職を預かりました。しかし、新型コロナウィルスという未曽有のパンデミックによりあらゆるものが大きく変わりました。多くの人々が命をそして職を失い社会的、経済的危機を引き起こしました。青年会議所活動もまた大きな影響を受け、例会や様々な事業の中止、充分な会員拡大活動を行うこともできず、想い描いていた活動を成し遂げることができぬまま1年間の終わりを迎えました。
深い悲しみ、苦しみの中にいた私ですが会員の皆様からの後押しを受け2021年度もう一度、理事長の職をお預かりし2021年度のスローガンを『想いを形に』とさせて頂きました。私自身が昨年に成し遂げられなかった想いを、そして本年に対する新たな想いを、また各会員一人ひとりが抱いている想いを汲み取り、60周年という節目の年にしっかりと形に残していきたいという意味を込めています。
今まだ新型コロナウィルスの終息が見えない中において、地域・そして住み暮らす人々も厳しい環境下におかれていますが、それでも必死に今を耐え忍び苦難に負けまいと歯を食いしばり懸命に日々を過ごしています。それはいつかきっとまた、誰もが笑顔溢れる希望に満ちた未来が来るはずだと信じているからではないでしょうか。私たちにできることはわずかなことなのかもしれません。しかし、私を含めた会員一人ひとりが抱いている想いを「ただこうしたい、こうなればいい」という理想として持つのではなく、考え行動し、形として残すことができれば青年会議所の基本理念でもある「明るい豊かな社会の実現」に繋が っていくと信じています。
本年度は創立60周年をはじめ大きな事業を控えています。このような時だからこそ、ぜひ会員一人ひとりの想いを形にし、一年間を通して素晴らしい運動を展開していきましょう。
これまで60年にわたり築き上げてきた倉吉青年会議所の組織運営は、時代の変化に合わせ、その組織を徐々に変化させてきました。しかし時代の変化のスピードは急激で、会員減少等の様々な問題も絡みあい、新時代に向けて組織を変革していく必要があります。
まず伝統や因習を見つめ考えると共に、時代の変化に対応し我々の組織運営に融和させていくことが大切です。その中で核となる部分は引き継ぎ、急速に普及してきたSNS等を取り入れ、様々な視点から組織運営を見直します。また内部組織改革を推進し、組織を構築する上での各役割を様々な視点から検証し、明確にしていきます。
この倉吉青年会議所が今後10年、20年と続く持続可能な組織となるよう、組織の進化発展に向け変革を行って参ります。
青年会議所は学び舎であるとよく言われますが、それは地域を率先するリーダーを数多く輩出してきたからです。そのような人財を育成する上で、指導力開発(LD:Leadership Development)は大切な要素のひとつです。現在の倉吉青年会議所会員は、この街の将来を担うことを嘱望されている会員ばかりです。しかし入会年数が浅い会員も多く、また近年は会員の資質向上に関する事業を行うことができていないのが現状です。
そのため本年は、会員の資質向上に資する事業を行うことで、今一度改めて Jaycee とは何かを学ぶ機会を創出します。そして誇りと高い志を持ち、また何事にも前向きに勇気と情熱を持って取り組む人財の育成へと繋げていきます。
多様な価値観を持つ会員同士が志を同じくし、認めあい、学びあい、互いに磨き高めていくことで、この街の未来を創るリーダーへと成長していきましょう。
近年、全国的に青年会議所の会員数は減少しており、これは倉吉青年会議所においても最重要課題となっています。昨年は新型コロナウィルスの影響を受け、充分な拡大活動ができなかったこともありますが、一番の問題は会員それぞれが拡大対象者を見つけられないことにあるのではないかと感じました。実際、私も会員を増やさなければならないという思いとは裏腹に入会してもらえる見込み者を見つけられずどうしたらいいのだろうかという焦りがありました。
まずはこれまで充分にできていなかったOBの先輩方ときめ細かな連携を図り、新規情報を収集するとともに既存の入会見込み者リストを精査し全会員で共有します。また、本年は鳥取ブロック協議会から当会を日本青年会議所の会員拡大支援LOMとして推薦して頂いたことで、新たな可能性を模索することができます。OBと日本本会からの力強いバックアップを支えとして、会員一丸となり計画的な行動により年間を通じて拡大活動に推進して参ります。
第53代横綱琴櫻の顕彰と青少年の健全育成を目的として当会ではこれまで永きにわたり桜ずもうを開催してきました。しかし、昨年の第42回大会は新型コロナウィルスの影響により大会史上初めて中止となりました。そして未だに新型コロナウィルスの感染が収まらない中、様々なスポーツ・イベント等の多くが中止や延期、規模縮小を与儀なくされているのが現状です。
そのような中で第43回桜ずもうに向かうにあたり、まずは行政・各学校・関係団体と連携を深め、しっかりと意見交換を行うことが必要です。そして出された意見を集約した上で選手募集方法の見直しや大会運営方法の変更等も視野にいれ、最善の選択と決断を行わなければなりません。
2021年4月倉吉市営すもう広場が子ども達・保護者・関係者の方々の笑顔で満ち溢れるよう、会員一丸となり最大限の努力をし第43回桜ずもうの準備を行って参ります。
本年度は倉吉青年会議所にとって創立60周年という節目の年です。その節目の年を迎えるにあたり、現在の会員の中には10年前の創立50周年を経験した会員が一人もいないことから、昨年度から創立60周年準備室を設置し、記念式典・懇親会、そして記念事業の企画・立案を行うとともに各会員の周年に対する意識の醸成を図ってきました。
少ない会員の中ですが、昨年から培ってきた想いを共有し、各部会ごとに各セクション・個人単位での役割を明確化し責任をもって創立60周年に向かって邁進します。そして、式典・懇親会において歴史と伝統を築いてこられた諸先輩方、同じ志のもと運動を展開する他の青年会議所、協力頂いた関係諸団体に感謝の思いを伝えるとともに、創立60周年にふさわしい周年事業を行います。
連綿と受け継がれてきた諸先輩方の弛まぬ努力と熱い情熱をそして私たちの想いを今後65周年そして70周年へと紡いでいけるように。
笑顔溢れる希望に満ちた未来を迎えること、それはこの街に住み暮らすすべての人々の想いです。しかしその想いを実現するためには、地域が抱えている問題点を洗い出し、解決に向けた手法を考え、実行に移さなければなりません。そしてそれをできるのが私たち青年会議所なのではないのでしょうか。
私たちが個々にできることはわずかなことかもしれません。しかし青年会議所という組織の一員として一人ひとりが責任と自覚を持ち、熱意と信念のもと、全員が同じベクトルを持って真剣に取組むこと。そうすることが私たちが住み暮らすこの街にそしてこの組織がこれからも笑顔溢れる希望に満ちた未来を迎えることに繋がっていくのです。
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